どのくらいで英語が話せるようになる?
日本人にとっての英語習得は簡単か難しいか。
留学やワーホリをしてみたいなと思ったときにみんなが一番気になるのが、英語についてではないでしょうか。
・海外に行くからには英語が話せるようになりたい。
・英語が話せないのに海外で実際に暮らしていけるのかな?
と、希望と不安が入り混じっている人がほとんどだと思います。
一般的に大人の言語の習得には時間がかかるといわれていますが、ネイティブと問題なく話せるようになったと言えるまでにかかる時間は人それぞれ。5年かかったという人もいますし、10年英語圏に住んでいてもまだまだという人もいます。
英語が話せるようになるには、それぞれの勉強方法や生活環境によって個人差はずいぶん生まれますが、多くの日本人留学生が目指す「ペラペラ」になるまでにはかなりの年月がかかるのではないかと思います。
ペラペラまでは求めないけれど、「日常会話の習得」を目標にしているのであれば、初級者が1年前後の留学で身に着けることが可能です。
意外に短期間で身に着けられるんだ!と思う人と、結構時間がかかるんだなあ...と思う人とで別れるのではないかと思いますが、これから詳しく説明していきたいと思います。
語学学校のレベルと必要な期間
まずは語学学校の英語レベルの説明をします。オーストラリアの語学学校には、下は「ビギナー」や「初級」から、上は「上級」までレベルがあります。
ビギナー Beginner
初級 Elementary
準中級 Pre-intermediate
中級 Intermediate
中級の上 Upper-intermediate →日常会話ができる
準上級 Pre-advanced
上級 Advanced →ペラペラ
語学学校でしっかり勉強することを前提として、1つのレベルが上がるまでにかかる期間は10週~12週間。
例えば、初級者(Elementary)が日常会話が話せるようになりたい場合、目指すレベルは中級の上(Upper-intermediate)レベル。初級レベルから中級の上レベルを終了するまでにかかる期間は40週~48週間(10ヶ月~1年)前後です。
また、準中級(Pre-intermediate)レベルからスタートした人が、中級の上(Upper-intermediate)レベルになるまでにかかる期間は20週~24週間(5ヶ月~6ヶ月)前後です。
このように、もともとの英語力がどのくらいあるかによってかかる期間は変わってきます。読み書きの勉強はできるけれど、会話に自信がないという人は、中級レベルからのスタートでも会話ができるようになるまでには半年以上かかることもあります。
日本人の平均的な英語力は初級から準中級。外語大卒など英語の勉強に特化してきた人は中級あたりからスタートの方が多いです。ですが会話力に関しては初級の人が圧倒的に多いので、読み書きと会話力をバランスよく身に着けるには1年前後の留学期間を考えたほうがよさそうです。
学校に通わず、仕事や生活をしながら英語は学べる?
まず、分けなくてはいけないのは、子供のころに海外に住んでいたというバイリンガルと大人になってからの海外生活は違うということ。
脳の言語野の発達のピークが小学校高学年くらいと言われていますので、残念ながら大人が海外に数年生活しているだけでは、英語が自然に話せるようにはなりません。
ワーホリや留学で英語初級者がすぐに英語環境の仕事を得ることは非常に難しいのが現状ですので、語学学校で英語をインプットし、実生活でアウトプットを繰り返す作業が必要になります。
例えば、英語力をカバーするほどの職人級のスキルがある「すし職人」、「エンジニア」などは別ですが、それでもネイティブとコミュニケーションができる英語力をつけておいた方が仕事がスムーズに進むでしょう。
一般職、営業職などをしていた人で英語環境のお仕事を得たい人は、まずは英語力を上げることが先となります。
ワーホリは休暇がメイン、留学は英語習得がメイン!
本気で英語が話せるようになりたい人に迷わずお勧めするのが、「学生ビザ」での留学プランです。
現在の自身の英語力と、どのくらいの英語力になりたいのかを考えていけば、必要な留学期間が算出できます。英語習得には最も近道な方法です。
ワーホリの場合は最長4ヶ月までしか学校に通うことができませんので、1年のうちの残りの8ヶ月をどのように過ごすかで1年後の英語力が変わってきます。
具体的にどのような1年になるかを書き出してみました。
↓
英語初級者の「ワーホリ」イメージ
1、入国
2、語学学校で基礎英語力をつける(最長4ヶ月)
3、日本食レストランや高度な英語力を必要としないお仕事からスタート
4、お仕事をしながら旅や趣味を楽しむ
(お仕事や趣味などでいかに英語環境を得るかが分かれ道に・・・)
5.1年後の英語力はそれぞれの努力次第!
英語初級者の「留学」イメージ
1.入国
2.滞在中は語学学校で集中して英語が学べる
アルバイトをしたり、休暇を利用して旅を楽しむことも可能
3.1年後には日常会話が話せるようになる!(ケンブリッジコースがおすすめ!)
混乱してしまうSNS情報
SNSではバイリンガル、帰国子女、高校生や大学から海外にいる人、語学留学生、専門留学生、ワーキングホリデーなど様々な人が英語について発言していたり、コミュニティを作っています。
海外に行けば、英語ができるようになると錯覚しがちですが、英語力はそれぞれの過ごし方によってずいぶん変わりますし、英語が話せるようになりたいという人は正しい情報をつかみ、自分の目標に向かって行動することが大事ではないかと思います。
英語が話せるようになりたい!と考えている人の中には、バイリンガルの人たちの配信する動画を見て、同じようになりたいなと考える人は多いと思います。
しかし、子供の頃から海外にいる人と大人になってから学ぶ人とではどうしても差が出てしまいます。
なぜ差が出るのか、なぜ大人の留学には生活だけではなく学習が必要なのかをわかりやすく説明したいと思います。
海外生活をしている人をいくつかのカテゴリーに分けてみました。
●バイリンガル・帰国子女 →子供の頃から英語環境に身を置いていた人が多く、現地の義務教育を受けているのでネイティブ並みの語彙力があり、英語がかなりできる
●高校留学・大学進学 →現地の高校、または大学で学んでいるので英語がかなりできる
●専門留学生 →英語学習は終了し、専門学校で英語で専門分野を学んでいる
●語学留学生→半年~1年の留学で日常会話、またはそれ以上できるようになる人が多い
●ワーホリメーカー →休暇を楽しみながら、勉強ができたりアルバイトができるのがワーホリの特徴。簡単な会話ができる人もいるが、過ごし方によってはほとんど話せない人も。
バイリンガルも帰国子女も生活をしているだけでなく、小さなころから「学習」をきちんとしています。
そのレベルを目指す人は、海外で生活しているだけ、旅を楽しんでいるだけでは思うように英語力を身に着けることはできないかもしれません。
SNSでは沢山の英語コミュニティや、日本人コミュニティがあり、それだけを見ると海外にいるだけで英語が話せるようになると錯覚しがちですが、大人の言語の習得には「学習」は欠かせないのではないかと思います。
諸説あり
米国外務省が発表している「言語を習得するのに必要な時間」を言語で分けると、600時間~2200時間かかるそうです。
ちなみに英語からの日本語、韓国語、アラビア語習得にかかる時間は2200時間。日本語を話す日本人が英語を習得するには同じくらいの時間がかかるのではないかと思います。
留学中に語学学校で勉強する時間は1日4時間~5時間ですので、計算すると習得までにはやはり1年ちょっとの学習が必要ということになります。
会話力を強化したい人のためのコース
中級以上のレベルになると、スピーキング力にフォーカスしたコースに入学が可能です。
日常会話、ローカルカフェやレストランで必要な会話力、仕事でつかえる会話力など目的に合わせてコースを選びましょう。
コースや学校、お仕事についてはこちら
悩みはあるけど一歩踏み出そう!よくある相談
こんな時どうする?飛行機の遅れ
オーストラリアでICカードを作る
オーストラリアでダイエット
***まとめ***
・英語の習得に近道なし!インプットとアウトプットの積み重ねが必要
・初級者が働きながら英語を学ぶのは難しい
・英語環境のお仕事を得たいなら先に英語力をつけよう!留学→ワーホリ
・ワーホリは海外生活体験型、留学は英語習得に適している!
・目標をしっかり作り、そこに向かえば1年後はHappyな結果になる!
・日常会話をマスターしたい人は、コース選びも大事
この記事を書いたのは
オージースタディ代表
Yukie (小久保幸江)
オーストラリア政府認定カウンセラー
オーストラリア在住歴8年
日本とオーストラリアを往復しながら、留学生を帰国まで無料サポートしています。
「英語が話せるようになりたい!」「会話力をつけたい!」という方には会話コース、発音コース、仕事でつかえる英語コースなどをご紹介しています。
ご相談はLINE公式アカウントでお気軽にどうぞ!