\不可能だと思っていた留学が可能に/
車椅子で留学 体験談
Sachiyoさん
渡航都市:パース
ビザ:観光ビザ
学校:ナビタスイングリッシュ
コース:一般英語コース
パースに留学されたSachiyoさんの「留学体験インタビュー」をご紹介したいと思います。
Sachiyoさんから留学相談をいただいたのが、およそ半年前。
「病名は原因不明、数年前から車いすで生活をされている」
ということでした。
近年、車いすと共に留学される方は増えていて、オージースタディの留学生の中でも毎年何人もの車椅子ユーザーや、障がいを抱えた方がオーストラリアに飛び立ちます。
その中には1年以上の長期留学生もいらっしゃり、充実した留学生活を送られていまして、車椅子ユーザーの留学はもはやレアケースではありません。
ところが今回は車いすユーザーさんの中でも少しレアなケースです。
まず、私が第一に思ったのは、
「この方をぜひオーストラリアに連れていきたい」
ということ。
それはなぜかというと...
Sachiyoさんとのやり取りの中で感じた、Sachiyoさんの前向きな気持ち、そして真っ直ぐな心!!
これをSachiyoさんから感じたとった時、何とか、何とか、夢を実現させたいという気持ちでいっぱいになりました
そして、
たくさんの人の協力のお陰で先週末留学生活を安全に終えていただくことができました
帰国日には、パース空港にいらっしゃるSachiyoさんとチャットをしながら、お互いにうるうるしていました。
今回の留学を振り返りながらインタビュー形式でお話を伺っているので、ご紹介したいと思います。
Yukie:
Sachiyoさん、お帰りなさい!
オーストラリア留学お疲れ様でした。
実は、最初にご連絡いただいたとき、ハンディがある初めての留学なのにSachiyoさんの勇敢なところ、ポジティブなところにとても驚いた記憶があります。
何というか...まっすぐで、ポジティブで、落ち着いてていて、、、肝が据わっているというか、、強さがあって、、、
海外留学をさらっとしちゃおう~というところが凄いと感心していました。
ところが出発当日にメッセージをしたところ、急に不安になったとひとことメッセージが返ってきたので少し驚きました。
出発前、どんな不安や心境の変化があったのですか?
Sachiyoさん:
前日になり、忘れ物はないだろうか?本当にやっていけるのだろうか?と不安になりました。
あとは英語がまるっきり初心者なので大丈夫か?などです。
でも当日飛行機が離陸するともうなるようになるさと開き直っていました。
Yukie:
そうだったのですね。
でも、これが留学生の通常のリアクションだと思います笑
誰もが出発前は不安になりますよね~!
実際にオーストラリアに到着してからは、どんな感想を持たれましたか?
Sachiyoさん:
気候的にも、環境的にもすごく過ごしやすく、時間がゆったりで穏やかに過ごせて、想像していたよりも良かったです。
毎日夕日を拝んだり、海を見ながら食事したりと、何もかもが素敵でした。
Yukie:
パースはシティ内にも自然が多く、ゆったりしていますよね。
想像していたよりも良かったと言っていただけると嬉しいです。
今回の滞在先は学生寮でしたが、学生寮では快適に過ごすことができましたか?
Sachiyoさん:
学生寮は部屋がすごくきれいで広かったです。そのため、車椅子でも快適に過ごすことができました。
ホテルの狭い部屋とかだと、車椅子がどこかにぶつかりそうになったり、車椅子の向きを変えるのが大変な時もあるので。
それからバスルームは広すぎて驚きました。トイレは蓋が無く、背もたれもあり、便座の高さも高くなく使いやすかったです。
シャワーにはベンチがついていたので不便なく使うことができました。
また、学生寮のスタッフさんも皆さん親切で困ったときはすぐに駆け付けてくれました。
Yukie:
すごくフレンドリーで優しいスタッフさんでしたよね。
ロットネスト島の見晴台にて
Yukie:
Sachiyoさん、次に学校について聞かせてください。
授業は楽しく受けられましたか?
Sachiyoさん
授業はマンツーマンレッスンでした。
日本語無しの英語による英語の授業でしたが、楽しく授業が受けられる環境で、わからない単語を英語で優しく説明してくれたりと楽しく勉強することができました。
途中で先生が変わり、後半の先生とはゲーム感覚の授業が多くなったので、楽しみながら習ったことをアウトプットすることが沢山できました。
Yukie:
放課後の空いている時間や週末はどんなことをして過ごしましたか?
パースで行って良かったところ、美味しい食べ物などぜひご紹介ください!
Sachiyoさん:
週末は、ロットネスト島やフリーマントル、スカボロービーチに行きました。本当にどれも素敵で素晴らしい景色に息を呑みました。
街並みも素敵でただオーストラリアに居るだけで幸せでした。
それから海や夕日を見てのんびりしました。映画にもチャレンジしてとてもいい経験になりました。映画館の椅子が素晴らしすぎて感動しました。
Yukie:
オーストラリアの映画館の椅子はゆったりと作られていて、とても座り心地が良いですよね~!人も多くないのでゆっくり映画鑑賞が楽しめますね!
Sachiyoさん:
学校の後は公園でランチしたり、寮の部屋では空を見ながら宿題や本を読んでいました。
おすすめはジェラートとコーヒーです。
この二つは絶対試してほしいです!インスタントのカフェラテもおいしいです。
Yukie:
では次にオーストラリアのバリアフリー環境についてお聞かせください。
オーストラリアの人たちの車椅子ユーザーへの対応や日本との違いなどがありましたら教えてください。
Sachiyoさん:
オーストラリアはバリアフリーが進んでいてバスや電車に乗りやすかったです。
ただ、バスは日本のように車いす用の車輪止めが用意されていないので、ブレーキをかけていてもカーブの時は動いてしまいました。
皆さんの対応は、車椅子でも何ともなく対応されていました。
車椅子だからと特別扱いではなく、普通に扱ってくれて、苦手な部分などは必ず「手伝うことある?」声を掛けてもらえました。
学校で先生が押してくれた時も慣れたように押されていて不思議でした。
日本だと「慣れていないから怖い」という風に押される方や対応される方が多かったりするのですが、オーストラリアで出会った方は自信があって安心して車椅子を押してもらえました。
Yukie:
この差についてはとても興味深いですよね。
いつも車椅子を押されているSachiyoさんはきっとすぐに押してくれる人の気持ちを感じ取れてしまうんでしょうね~。すごい!
ちなみに私の押し方はビクビクしていませんでしたか~?笑
Sachiyoさん:
自信ありました。なのでスゴイ驚いたのです。
いい気付きをいただきありがとうございます。自分とつながっている人が後ろに立つととても心地よいのです。
Yukie:
よかった~^^
では今後の意気込みや目標があればお聞かせください。
Sachiyoさん:
また来年もチャレンジしたいので、帰国後から実際に留学してわかった苦手な会話に力を入れようとスカイプ英会話を再開しました。
あとは帰国後も日常で英語を身近にしようと頭の中で呟いていこうと思います。こういう時英語でなんというかみたいに...
それから読書が好きでオーストラリアで本を2冊買ってきたので毎日少しずつ読もうと思っています。
Yukie:
「継続は力なり」ですね!では最後に、今回の留学経験で感じた事、学んだこと、何か伝えたいことなどあればお聞かせください。
Sachiyoさん:
不可能だと思っていた留学がYukieさんのお陰で可能になりました。感謝してもしきれません。
チャレンジしたことによって、自分の当たり前が違ったんだということにも気付き、世界が広がった気がします。すごく心豊かになり帰国できました。
1人では実現できないこともたくさんの方々のお陰で実現できた今回の留学に、感謝と喜びでいっぱいです。
Yukie:
Sachiyoさんの夢実現のお手伝いができて本当に良かったです。
オーストラリアの良さを知っていただいたり、世界が広がり、学びや気付きがあったと伺い、とても嬉しく思います。
実は、
今回、私もSachiyoさんと一緒に挑戦していたんだと思います。
「オーストラリアに行きたい!」
とSachiyoさんにおっしゃっていただいたときから、
Sachiyoさんにオーストラリア生活を経験して楽しんでほしい!
という気持ちでお手配をさせていただきました。
私自身の、
「不可能を可能に!」
するための挑戦だったんじゃないかなと思います。
そして、私の夢もSachiyoさんの夢と一緒に叶ったと思います。
信頼を寄せてくださったSachiyoさんに感謝です!
来年の目標ができたとのことですので、次に向かって頑張っていきましょう♪
Sachiyoさん、ありがとうございました!