セカンドワーホリ注意点1
そもそもセカンドワーホリって何?
セカンドワーキングボリデービザの略で、2回目のワーキングホリデービザという意味になります。
オーストラリアのワーキングホリデー制度は他国と同じで、
基本は1年間滞在できるビザで、その1年の間に働けて・学べて・遊べるビザです。
この、セカンドワーホリは、ワーホリの1年間の中で、Specified Work と呼ばれる「特定のお仕事」を「地方」で「88日以上」行うことによって、そのご褒美として2年目のセカンドワーキングホリデービザがいただけるという仕組みになっています。
日本でも過疎化や地方の人手不足が問題になっていますよね。
オーストラリア自体は日本と違い、人口は増え続けていますが、農業大国ですから特に過疎地でたくさんの人手がいるわけです。
そこで、オーストラリア政府は過疎地で働いてくれたワーホリメーカーに2年目も滞在できる権利を与えているのです。
どんな人がセカンドワーホリを目指す?
実際に、どのような人がセカンドワーホリ取得を目指すかというと、
・ワーホリの1年は短すぎる
・とにかく長くオーストラリア生活を楽しみたい
・ファームの仕事をしてみたい。そのついでにセカンドが取れるならラッキー
など。
様々な理由でセカンドをとったりファームを探す人がいます。
前述の通り、セカンドワーホリの権利を得るには、1年目のワーホリ中に過疎地で特定のお仕事をすることが条件ですから、1年目は計画的に動かなくてはいけません。
私、個人的にはファーム仕事をするタイミングは入国後半年前後がいいのではないかと思っています。
具体的には、こちら↓
***入国***
1ヶ月目~4ヶ月目: 語学学校で英語の勉強
2、3ヶ月目~6ヶ月目: 学校に慣れてきたらアルバイト開始
6ヶ月目: セカンドワーホリに向けた過疎地のお仕事を探す
7ヶ月目: 過疎地へ
10ヶ月~11ヶ月目: 過疎地のお仕事終了
こちらのプランの理由は・・・
・入国してからすぐにファームに行くには英語力が足りない
・入国後7、8ヶ月前後を過ぎてからファームを探し始めると予定通りいかなくなったときに期間が足りない
ということを避けるため、英語力も資金力も確保しつつ、余裕を持った日程でファーム仕事に臨みます。
なぜファームなどの肉体労働に英語力が必要なのか?
ファームでは、お仕事を指示する人(スーパーバイザー)と英語で意思の疎通をする必要があります。そのため英語が聞き取れないと、簡単にクビになる可能性が有ります。(クビになる人、けっこういます。)
それから英語ができないと探せる仕事の範囲が狭まってしまいます(日本語だけの情報になってしまうので仕事が見つかりにくい)
オーストラリア生活に慣れてから行動したほうが情報も入り、効率がよい(探すのに何カ月もかかるというのを防ぐ)
というのが挙げられると思います。
日本人の英語力は世界の中でも低めです。ファームで意思の疎通ができないとお仕事が回ってこない、賃金未払いなどの問題も抱えやすくなります。
ファームジョブの探し方
では実際にどうやってお仕事を探していくかを紹介します。
1.口コミやネット、情報誌で探す
2.車を購入し、飛び込みで探す
3.ファーム周辺の宿・キャラバンパークやバックパッカーに問い合わせをして宿とお仕事、ファームまでの交通を全てお世話してもらう
4.仲介業者に手配料を払い手配してもらう
主な探し方はこちらになります。
そしてどんな方法で探すにしても、注意しなければいけないことがたくさんあります。
注意しなければならない内容はこちら↓
・お仕事内容
・働く場所
・フルタイム雇用かパートタイム雇用か
・期間
冒頭にも書きましたが、セカンドワーホリの権利がいただけるのは、
「特定のお仕事」を「地方」で「88日以上」行うことです。
特定のお仕事というのは主に、農業、林業、漁業、建設、鉱山でのお仕事になります。
そして上記の産業でも、認められるものと認められないものがありますので注意が必要です。
アウトな例
・農家で働くことになったけれど、仕事内容はベビーシッターや家事
・ファームで農業ではなく観光業に携わるお仕事
・ワイナリーでワインテイスティングや販売のお仕事
などなど・・・・
上記を知らずに仲介業者やオーナーに言われるがままに仕事をしてしまうとせっかく働いてもアウトになってしまいますのでご注意ください!
それから「地方」をどのように見分けるかという事ですが、具体的には郵便番号で見分けます。詳しくはこちら。
そして最後は「88日以上」について!
こちらは最もトリッキーな内容です。
まず、88日をどのように計算するかですが、雇用形態により変わります。
雇用形態を大きく分けるとフルタイム雇用とパートタイム雇用(カジュアル)に分けられます。
フルタイム雇用の場合、その産業の労働基準に沿ってお仕事をしていれば、1週間のうち2日お休みがあっても、5日ではなく1週間働いたことになります。
たとえば、ある産業の労働基準が1日7時間労働で週休2日とします。
同じように働いていれば、最短3ヶ月でセカンドの権利GETですね。
例えば労働基準以下(1日5時間で週に4日労働)だとその限りではありません。
それからフルタイム雇用ではない場合は、働いた日数しかカウントできません
雨が降って仕事がない、人が足りすぎてるから仕事が回ってこない・・・・などの場合は88日をクリアするのに4,5カ月かかりそうですよね!
それから不作や収穫シーズンが予定より早く終わってしまって3ヶ月に満たない・・・などの場合はファームを移動する必要がありますね!
そんな場合を考えてビザ期限は半年は残しておきたいものです。
次のページでは具体的なトラブル例をお伝えしていきたいと思います。
まとめ
・1年目の予定は計画的に!費用には余裕をもって、英語力もしっかり上げておこう!
・セカンド獲得のための定義を見落とさないこと!仕事内容を確認しよう!
この記事を書いたのは
オージースタディ代表
Yukie
オーストラリア政府認定カウンセラー
オーストラリア在住歴8年
日本とオーストラリアを往復しながら、留学生を帰国まで無料サポート!
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