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高校卒業後のTAFE留学 体験談

ブリスベン.JPG

Yukiさん

​渡航都市:ブリスベン

ビザ:学生ビザ

​学校:TAFE Queensland(テイフ クイーンズランド)

高校卒業後にオーストラリアに単身留学をされたYukiさん。語学コースで優秀な成績を収めた後、ネイティブの学生と同じクラスで「ディプロマオブコミュニティサービス」を学ばれました。学業の傍ら、ボランティアなどの地元コミュニティとの交流も熱心にされていました。

 

Yukiさんに学校のこと、生活のこと等を伺わせていただきました。

まずは「英語+専門留学」についてお聞かせください。


1.出発前の英語力はどのくらいでしたか?また専門学校に進学するまでにどのくらいの期間、語学学校に通いましたか?


出発前に英検準1級を取りました。語学学校は約6ヶ月間通いました。

2.語学学校ではどのようなコースを受講しましたか?


General English(一般英語コース) とAcademic English(進学英語コース)を受講しました。tafeの進学を目標としていたのですが、最初に英語力を総合的に向上したいと考えたため、渡豪してすぐは一般英語のクラスで学び、そのあと進学コースに変えました。

3.進学のための勉強は大変でしたか?大変な部分があれば具体的にどんな部分が大変だったか教えてください


日常会話で使う語彙とレポートや論文で使用される語彙は異なるので最初は戸惑いましたが、進学コースは読み書きを重点的に学習するので、ある意味日本の英語教育に近いものを感じました。また、英語でレポートを書いたことが無かったので英語特有の形式やルールを覚えるのが大変でした。プレゼンテーションでは自分で決めたテーマについて15分以上話さなければいけなかったので、とても緊張しました。

4.クラスメイトはどのような人たちでしたか?

 

一般英語コースではアジアや南米、ヨーロッパなど様々な国や地域から来た人たちと一緒に学びました。コースのレベルが上がるにつれて日本人の割合が減り、ヨーロッパや南米の割合が増えるように感じました。
 

進学英語コースのクラスメイトはほとんとがアジア出身でした。皆進学という共通目的を持っていて、進学先はtafeやcollege、大学院など様々でした。

5.学習方法や、先生の教え方などで日本と異なる点はありましたか?


特に一般英語コースのクラスではスピーキングを意識した内容が多く、実際にクラスメイトと会話を通して英語を身につけていきました。先生と生徒の関係もとてもフラットで上下関係を感じなかったので、日本との文化の違いを感じました。

 

次にTAFEへの進学についてお聞かせください
 

6.TAFEで選ばれたコースを教えてください
 

community servicesという社会福祉を学ぶコースです。

7.なぜそのコースを選ばれましたか?

 

もともと社会福祉に興味があり、オーストラリアはその分野で先進的な取り組みをしているという認識を持っていたからです。

8.実際にどのようなことを勉強されましたか?


最初にオーストラリアの社会福祉に関わる法律や危機管理について学びました。さらに、先住民族を取り巻く様々な問題、ジェンダーや人種差別、ドメスティックバイオレンスなどの問題についても学びました。座学のみにとどまらず実際に現場で働いている方々を招いたり、フィールドワークとして支援団体を見学する機会を頂くことも出来ました。
アウトプットとして実習に参加したり、ロールプレイと言って一人ひとりクライエントとスタッフなど役割を決めて演じることで対人支援を学ぶといったこともしました。

9.授業で大変だったことはありますか?


クラスメイトは留学生も多くいたのですが、皆英語のレベルが高く最初はついていくのが大変でした。語学学校では英語を学ぶのに対して専門学校では英語を使って学ぶのがすごく大きな違いだと思います。先生の話すスピードや授業展開が語学学校に比べて早く最初は戸惑いましたが、クラスメイトの力を借りて無事に乗り切ることが出来ました。

10.やり甲斐を感じた事、楽しかったことなどがありましたら教えてください。


様々な国から多様なバックグラウンドを持った人たちと一緒に授業を受けるので良い刺激を受けることが出来ました。様々な人とディスカッションする機会も多く、年齢が違ってもお互いフラットな関係で接することが出来たので、その点は日本との大きな違いだと思います。
授業の一環で行うロールプレイでは、英語に自信がなく不安でいっぱいだったのですが、仲間と練習を重ねたことで最終的に先生からお褒めの言葉を頂き、大きな自信となりました。

12.実習について教えてください。実習先はどこになりましたか?また実習先をどのように決めましたか?


特別支援学校でした。その学校は特に視覚障害を有していることが前提の学校で、小学校から高校までに当たる年齢までの様々な生徒が学んでいました。
実習先は事前のアンケートや面談で携わりたい分野やその他の希望を先生に伝えて決めていきました。

13.実習を通じて学んだことや気が付いたことなどがありましたら教えてください


視覚障害と併せて身体障害や知的障害を持っている生徒が多く言葉を使って会話をすることが難しいので、どのようにコミュニケーションを図っていくかということに最初は戸惑いました。しかし実習を重ねていき先生方のアドバイスをもらう中で、徐々に動作や表情から相手の思いが分かるようになりました。専門留学だからこそ出来た経験だと思います。
また私では無いのですが、友人の中には実習先がきっかけで仕事を得ることができた人もいて、将来のキャリアにも非常に役に立つと感じました。

最後に車椅子で留学されたことについてお聞かせください。


14.出発前は日本で不安がありましたか?あった場合、どのようなことを心配されましたか?


初の海外留学で初の一人暮らしだったので若干の不安がありましたが、Yukieさんから最初に滞在する寮についての情報を頂いたり過去に車椅子で渡豪された方の話を聞くことができたので、安心して留学に臨むことが出来ました。

15.実際に渡航してみてオーストラリアのバリアフリー環境や生活環境はいかがでしたか?


バスが日本よりも大きく、運転手の方も車椅子の対応に慣れていたので、とても快適に使うことが出来ました。
最初の3ヶ月は寮の車椅子で滞在可能な部屋に滞在しました。寮の方々が皆親切で困った時には親身に対応してくれたのでとても安心して生活できました。退寮後のシェアハウス探しは苦労しましたが粘り強く探し、バリアフリーの物件を無事見つけることが出来ました。

16.ナビタスイングリッシュ(語学学校)、TAFEキャンパス内の安全面や周りの人たちのサポートなど、感じたことをお聞かせください。


ナビタス、tafeキャンパス共にバリアフリー化が進んでおり、車椅子で生活する際に特に困ったことはありませんでした。また、自分から「困っている」と周りの人に伝えれば助けてくれるので、受け身にならず自分から発信していくことが大切だと思います。

17.オーストラリア留学を通じて得られたこと、感じた事などがありましたら教えてください。


自分から積極的に行動することの大切さを感じました。(これは障害の有無は関係ないです!)

日本とは全く異なる環境なので困難に直面することは当たり前であって、そこで一人で溜め込まず誰かに助けを求めたり、人脈に頼ったりする事が大切だと思います。

私も実際、オーストラリアに到着してすぐに車椅子が壊れたり!タイヤがパンクしたり、車椅子に関係しなくとも色々困ったり悩んだりしました。それをひとつひとつクリアしていく中で、少しだけ強くなれたと思います。

18.これから車椅子で留学を考えている人にぜひアドバイスをください。


海外では良くも悪くも日本の常識が通用しないので大変なことも沢山ありますが、自分の視野を広げることが出来たり新しい価値観に出会うことが出来たりして、とても有意義な時間を過ごせるはずです。車椅子であったり何かしらの障害を抱えていても環境が整いさえすれば、留学を実現できると思います。ぜひ一歩を踏み出してオージーライフを楽しんでください!

担当コメント:

Yukiさん、貴重な体験談ありがとうございました。

10代とは思えないほど落ち着いていて、いつも前向きなYukiさん。

ブリスベンに滞在した際は一緒にボランティアに参加したり、フェリー乗船に挑戦したりと楽しい時間を過ごしました。

普段は物静かな印象のYukiさんですが、持ち前の行動力で、ローカルコミュニティに積極的に参加し楽しまれていました。

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